近年のガチャガチャ産業の市場規模について
コロナの影響で2020年はまだわかりませんが大手二社 バンダイ アーツ と 各メーカーの売上を聞いてこのくらであろうという金額を算出しています。
2019年度のガチャガチャ市場規模は 上代販売価格で380億円~400憶円下代卸価格で190億円だと考えられます。ガチャガチャの売上は設置店拡大にともない微増ながら伸びています。ガチャガチャ業界はキャラクターのヒットに売上増が左右されます。2014年の319億円まで市場が伸びたのは「妖怪ウォッチ」の大ヒットです。コロナの中「鬼滅の刃」がヒットしたことでガチャガチャ業界は救われました。
1990年75億円規模のガチャガチャ市場はスリムボーイが発売された1995年には150憶円までになります。
市場規模が拡大した理由
カプセルメーカーが増え年間300シリーズのアイテム数になり、6年前のコップのフチ子によるカプセルユーザーの大人化します。そして、SNSによるカプセルトイ商品の露出が多くなります。
コロナ前ですがインバンド需要の影響で成田空港、秋葉原駅構内等 海外旅行者設置場所の増えます。最近では「ガチャガチャの森」等の専門店が増えています。6年間でカプセルトイがメディアにも取り上げられて認知度があがり大人が購入するまでになったのが規模拡大の要因かと思われます。
「ガチャガチャの森」は大人でも購入しやすい環境でもあるといえます。
「大人向け」商品が増えている
大人向けはかなり増えてきてます。
月300シリーズのうち60%~70%は大人向けになっています。
大手のバンダイやタカラトミーアーツは月のアイテム数が約27アイテム以上あるので
子供向け商品も発売しますが、他メーカーはほぼ大人向けです。
カプセルトイの価格体が300円が主流になっているので子供が買えない事情もあります。
1965年の発売当初は10円20円です。
1977円~1995年ぐらいまでは100円となります。
1995年以降スリムボーイ筐体の発売と共に200円商品が増えクォリティーが高いフィギュアのコレクションブームにより大人がカプセルトイをやり始めるのもこの時期になります。
2018年以降300円商品が主流になっていきます。
ガチャガチャ専門店が増えている
専門店は確実に増えています。
「ガチャガチャの森」はコロナの影響で閉店した店舗に出店して欲しい問い合わせが多いようです。
店舗内が迷路のようになっていてカプセル商品を見つける楽しみがあります。
子供から大人がみんな楽しんでカプセル商品を探しています。
カプセルトイは人件費もかからない電気もいらないですし、店舗側からすると効率的だと考えられます。
ガチャガチャの発祥と歴史について
ランダムで購入するスタイルはいつ頃から
1954年からになります。それまではガチャガチャとおもちゃが一緒に混ぜられていたので故障が多く衛生的ではありませんでした。
下記はベンディングタイムズというアメリカで発行された新聞からの抜粋になります。
ベンディングタイムズから抜粋
「機械の詰まりを防ぎ、アイテムを清潔で衛生的に保つために、ペニーキングは最初のガチャカプセル「シュアロック」の販売を開始しました。 1954年にSamuel Eppyがカプセル容器を開発する前は、キャンディとプラスチックのおもちゃは、バルクベンディングマシンの中で一緒に混ぜられていました。アイテムのサイズと自動販売機構の違いは、頻繁に詰まって壊れてしまうことを意味したため、これは機械工とオペレーターに多くの頭痛の種を引き起こしました。」
現在も海外でガチャガチャの文化はあります。
日本のカプセルトイは進化して海外より進化している
ガチャガチャの文化はアメリカから発祥しました。
ガム等の自販機ビジネスは既に1880年からありバルクベンディングというジャンルが1930年代にベンディング業界にできナッツとトイを入れたベンディングマシンを導入するようになります。そのトイを製造していたのが日本になります。
海外にもガチャガチャ文化は存在しておりヨーロッパの街角で設置されています。
アメリカにも設置されていますが、商品は子供向けのチープ玩具がほとんどで
日本だけが突出してクォリティーが高く大人まで購入しています。
台湾にも日本のカプセルトイ文化は根付いており毎月同時期にカプセルトイが発売されます
中国もここ最近キャッシュレスのカプセルトイが流行しています。
んじゃまた!!!