ガチャガチャビジネス

2023年ガチャガチャの市場規模が800億円を超えた理由

2023年ガチャガチャ市場規模 800億円超えました。1994年からガチャガチャビジネスに携わって30年のオノーちゃんですが1994年のガチャガチャの市場規模が141億円でした。グラフはオノーちゃんが入社当時からガチャガチャ業界の資料、ガチャガチャメーカーからレクチャーしていただいた情報を元に制作しています。

ガチャガチャ・ガチャポンラボ所長のオノーちゃん( @GachaOnoo )です。

 1977年に大手バンダイ参入により市場が拡大

2024年版ガチャガチャ売上推移

 

当時メーカー5社程度、バンダイが大手で他メーカーは弱小メーカー(ユージンも含みます)でした。バンダイの市場占有率が80%を超えていたのではないでしょうか。ユージンが新規マシン発売が1995年、ディズニーと1997年に大ヒットするポケモンで一気に新規マシンが設置されガチャガチャ流通が拡大されていきます。大人向けにバンダイがHGシリーズを販売を開始するのが1994年です。大人向けガチャガチャが本格的に開発されていき、BVM2002モデルが1997年に発売されたことで現在のマシン設置スタイルが完成されます。

 専門店拡大する前の購入場所

2008年のガチャガチャの購買店舗をみると大型スーパー、スーパーが50%を占めてており、当時子供と大人の男性が多くの購入者であったと思われます。ガチャガチャはインフラビジネスですので沢山の人が集まることで売り上げを伸ばすことが可能です。2008年時点では大型スーパーは主力ですが、このあとスシロー、くら寿司と時代に合わせて売れている店舗へとマシンが設置されていくます。最近は駅の構内に多く設置されるようになりました。

2008年購買店舗

 

2019年から一気にガチャガチャ市場が伸びる要因

1、ガチャガチャの専門店の増加
2、独自の大人向け商品を展開するメーカー参入
3、SNSでガチャガチャ商品情報を海外へ発信

独立的空間(コト消費)ガチャガチャ専門店の拡大

独立的空間「ガチャガチャの森」オープン

2023年ガチャガチャ市場の売上げが800億円を超えるまでになりました。オノーちゃんが独立した2019年は380億円でした。2017年3月25日に「ガチャガチャの森太宰府参道店」1号店がオープンしてからガチャガチャの専門店の認識が変わってきました。なんか素敵なガチャガチャ専門店ができたなという認識でした。その当時まだオノーちゃんは、タカラトミーグループにいる時期で、2016年に成田空港の第二ターミナルにインバウンド向けに余った100円を使って貰おうというコンセプトがインバンド需要が話題になっていたときなのでメディアがガチャガチャを取り上げてくれていたのを覚えています。

ガチャガチャの専門店は以前にもありましたが、大人の男性向けが商品ラインナップも多くガチャガチャメーカーも少なくキャラクターものが多い時期でもあるのでカテゴリーが呆れられてしまうのも早かったです。当時は、現在のガチャガチャの専門店に行こうかという「コト消費」ではなく、やったらここにガチャガチャが多いなぁという、「ながら消費」でした。2023年の店舗数をまとめた下記表ですが2024年には各ブランド店舗の店舗数が100店舗を超えてきており、毎日ガチャガチャの専門店がオープンし、1000店舗を超えてきています。好立地にガチャガチャを多く設置し面数を増やすことで売り上げを伸ばしています。

拡大するガチャガチャ専門店

 

独自の大人向け商品を展開するメーカーが参入

300円×専門店×新メーカー

 

ガチャガチャの専門店「ガチャガチャの森」は大人向け女性を明確に狙ったお店で、売り上げも伸ばしていきます。売り上げを牽引したのは奇譚クラブからはじまる新規参入メーカーは、キャラクターに寄せた商品化だけではない独自の大人向け商品を展開していきます。 クォリア ケンエレファント トイズスピリッツ トイズキャビン ブシロードクリエイティブ スタンド・ストーンズ 等がガチャガチャに参入することでいままでとは違うガチャガチャのファンが獲得していくことで、ガチャガチャの市場が活性化しています。この時期に価格体が200円から300円へシフトされ現在300円から400円500円も多くなってきました。

SNSでガチャガチャ情報を国内だけでなく世界へ発信

C-pla 渋谷店

 

コロナ時期にSNSで発信されたガチャガチャ情報をテレビのバラエティー情報番組に沢山取りあげられたことで、いままでガチャガチャをやったことがない人までもガチャガチャの虜になっていったことは非常に興味深いです。そしてまだまだインスタ等SNSでのガチャガシャ商品の発信投稿が増えて続けています。いまや国内だけでなく、アメリカ、中国、韓国、海外でのガチャガチャ商品投稿も増加したことで、ガチャガチャ専門店にはインバウンドの方がガチャガチャを回しまくっています。円安もあり購入する金額も万単位です。SNSで発信された情報で吸引されたインバウンド需要が半端ないということです。

玩具メーカーにいたオノーちゃんがひとつ思うことがあります。800億円を超えてきたインフラガチャガチャビジネスは、キオスク等に販売していた小物トイ、雑貨専門店に販売していた、面白グッズ的な商品の売り上げをものみこむことで拡大してきたのかもしれません。ガチャガチャはインフラビジネスです、70万台以上のマシンが全国、海外にもガチャガチャマシンがあります。この何かでてくるかわからないガチャガチャビジネスは、まだまだ拡大していきます。

んじゃまた!

©日本ガチャガチャ協会

ABOUT ME
オノーちゃん@ガチャガチャ伝道師
(株)ユージンからもうすぐ30年、ガチャビジネスを生業に 株式会社築地ファクトリー/代表 日本初ガチャガチャのコンサルティング会社設立/日本ガチャガチャ協会設立/ガチャガチャビジネスの歴史をサイトで書いております。ガチャに関するお問い合わせは、小野尾info@japangachagachalab1965.com